福岡 / 大名 「ガムランディー」

ホテルからふらりふらり歩いて、大名のイタリアン・レストランに、ランチ目当てで入る。道路際の立て看板で見つけた。洒落たビルの二階の奥にあるこの店には、立て看板が目に入った人か、もともと知っている人しかわざわざ入らないだろう。午前11時40分くらいだったので、割りと広めの店内には私以外に二組のみ。ぺらぺらと軽い調子の店員さん、「決まったらおよびくださーい」と立ち去った。シンプルにBランチでアラビアータに決めて、無言で手を挙げれば、「ハーイ、お決まりですかあ?」と声がかかった。しばらく待っていると、ひらひらと私のそばに来て、「順番で聞いてますので、少々お待ちくださいねっ」と注意していかれた。私、何も言っていない。店に入る時に「一人です」と言った意外は。注文が決まったら呼べといわれて、無言で手を挙げて、返事があったので黙ってまんじりともせずに待っていた。なのに、「順番で聞いてますので」とたしなめられる筋合いはない。ましてや、その一言を言いに来る手間で、「Bランチ、アラビアータで」ぐらい聞く暇があるだろう。何だろうか、忙しいほど混んでいるなら気分としてそう言う空気になることもあるだろうけれど、ランチ一品一人分の注文も覚えられないような店員に給仕はされたくもないので、そーっと席を立って、すぐそばの向かい側にある雑居ビルの二階のタイ料理店「ガムランディー」のランチにした。